鳩山・小沢ダブル辞任に見るマスコミの暴力 [雑感]
昨日まで、それはそれは「鳩山やめろ」「最低でも県外といったじゃないか」「5月中にやるといったのにうそをついた」との一点張り。確かに鳩山くんにも、自分を愚かだと言ったりママの脛を未だにかじっていることがばれたり、言動になんとも頼りないものがあったもの事実かと思います。それにしても、たかだか一つの一つや二つの事案の対応のミスを捉えて、やれ辞めろだの資質が問題だの、1年もやっていない人のどんな資質が問えるというのでしょう? それよりも、もっともっと、既存政権が積み重ねてきたほったらかし政治のツケを解決することが山ほどあったはずです。そもそも、マスコミって人のことあれこれ批判できるほど高潔でしたっけ? 論調を見ても、なんとかして辞めさせようと必死なのが見えて不快この上ありません。一体何様なんでしょう。
辞任後のマスコミの論調を見ていると「辞めたところ焼け石に水」といったり「無責任だ」と言ったり。昨日まで辞めろ辞めろと言っていた者の言葉とも思えない。一体どうしろというのだ? マスコミの皆様よ! あなたたちはさもしたり顔で政治のことをあれこれ言うが、あなたたちの一人でも、政治を実際にやった者がいるとでも!? いないでしょう。
こういうニュースの報道内容では、よく一般人にコメントを求めるものですが、今日のコメントを見ていると凡そ公平性を欠いているものばかり。曰く「無責任だ」「期待はずれ」。どの局も判で押したように同じようなコメントの羅列です。これがマスコミの意思でなくてなんでしょう? いい加減、マスコミの正体に日本人は気づくべきです。ニュースにBGMを流している番組なんて最たるもの。知らず知らずのうちにイメージを植えつけようとしていることに気づかなくてはいけません。
まぁ実際、まさか「世論」と彼らが呼ぶマスコミ自身の意思によって辞めさせようと思っていた二人がともに辞めてしまったので当てが外れたのでしょう。マスコミにも「負け犬の遠吠え」的コメントが多いのと、このままいけば選挙で勝ち目もあった自民党の涙目が印象的なのが面白いですね。
話は変わりますが、結局普天間の件で得をしたのはアメリカだけでしょうね。戦後延々と続けてきた「思いやり予算」とやらになんらの手を打たなかった政権のツケをそのまま引っかぶって、なんとかしようと思っていたのは間違いない鳩山くん。残念ながら、それを実行する資質が備わっていなかったのと、側近にも有能な者がいなかったらしい不幸・・・・
最初にも述べましたが、これといって僕は民主党政権を支持しているわけではありません。しかし、現状をなんとかいい方向に持っていこうと努力しようとした人のことを、もっと評価してあげてもいいんじゃないかな、と思うのは僕だけでしょうか? 成功しないとこうまで叩かれないといけない国なんでしょうか、この日本と言う国は。失敗したっていいじゃないか、と思うんですけど。そこから次のステップに活かす事ができれば。国の運営はそんなに甘いもんじゃない、と言われるかもしれませんが、変えようと努力しないと、この国はもう破綻寸前のところまで来ているんじゃないんでしょうか?
この国を滅ぼすのは、間違いなくマスコミの暴力だと思います。
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