SSブログ

07プラモデルラジコンショーにて [ガンダム]

土曜日に幕張メッセにて開催の「2007プラモデル・ラジコンショー」へ行ってきた。一番の目当ては12月発売のユニコーンガンダムのプロトタイプを見ることであった。

最近はガンプラばっかり作っているが、実は私は艦船モデラーが本職(ホントか!?)である。それ故に、「ウォーターラインシリーズ」の今後には人一倍関心があるつもりである。このシリーズがずらりと並んでいる姿はいつ見ても壮観である。今回もどんな新作があるか楽しみにしていた。

今回のプララジショーでの一番の驚きであったかもしれない。なんとタミヤからイギリスの巡洋戦艦レパルスのリリース発表である。

大戦初期、世に言う「マレー沖海戦」において新鋭艦プリンス・オブ・ウェールズとともに日本軍機に沈められた艦である。正直「何故レパルス!?」という驚きである。当時のイギリス国民には親しまれていた艦だそうだが、現在では知っている人の方が遥に少ないマイナー艦であり、なんとも渋い選択。タミヤの男気を感じる。なお、他にもアオシマから日本軽巡洋艦神通他のリリースが発表されていた。

もう一つの驚きが、GSIクレオスから1/144スケールでの熊本城天守のリリース発表であった。

実に26,000円に上る高額キットであり、明らかに有閑紳士をターゲットにする最近の傾向に則った商品である。熊本城築城400周年記念とリンクしたチョイスでもあるのであろう。組んでいけば天守の構造が理解できるようなパーツ割がなされるらしく、なかなか楽しそうなキットであるが、決してお安くは無い値段と、城キットの一番の難物である石垣の塗り分けの難しさから、かなり敷居の高いキットになりそうである。

敷居が高いといえば、スターウォーズ系のキットもその一つであろうか。しかしそれに一波紋を投げかけるキットの登場である。ファインモールドから1/48でXウィングファイターがリリースされるが、接着剤不要、塗装不要でデカールも粘着ステッカーと水転写デカールの二種類がセットされて劇中のイメージが再現可能とか。もちろんあの特徴的なウェザリングまでは再現されないが、ファンにとっては朗報であろう。 

 さていよいよバンダイブースの話である。

まずは発売間近のMGデスティニーの展示では、通常版と特別版「エクストリームブラストモード」のボックスアートが展示されており、どちらも欲しくなる絵柄であった。

幸いにして解説担当者の方に詳しくお話を伺うことができたのだが、このキットは特に劇中でのイメージを再現することに力点を置いて開発されたのだそうだ。各関節部の広い可動範囲や、レール砲の砲身の太さまで拘ったそうだ。当初は直ぐ買うつもりは無かったのだが、一気に買う気になってしまった。特にレール砲展開時に砲身が太くなるギミックは本編の作画監督との打ち合わせの中から出てきたアイディアだそうで、その拘りの深さを感じた。

今旬のガンダム00シリーズも充実のラインナップが展示されていた。

主人公機エクシアは1/60と1/100が展示されており、最近時珍しい剣技優先MSの特徴的プロポーションがよく出ている。

今のところ一番好きなキュリオスもハイコンプロやHGの展示があり、最大の特徴である飛行形態の比較が可能であった。どちらも優劣付けがたいが、どちらにも第2話で見せたミサイルコンテナは付属しないのであろうか。

さてユニコーンガンダムであるが、説明員の方曰く「版権元の都合により」写真撮影は禁止であったので写真は無い。ところどころで写真が掲載されているサイトがあったがあれはどうしたのだろうか?

とまれ、説明員の方が実に丁寧に解説してくださったのでその概要は十分に理解できた。概ね下記の通りである。

1.頭部のみ差し替えありの変形となる。頭部の耳部分を外し、頭部に内蔵されているユニコーン状態の顔とガンダム状態の顔を切り替える構造

2.ガンダム形態時に見えるサイコフレームの赤い発光部分は、角の部分が光る特殊な素材を使用する。光を当てるとイメージ図のような感じになる

3.構造はカトキ氏も十分に考慮していなかったのが実際で、バンダイサイドから「ここはこうなっているんじゃないですか?」との提案をしての模索となった。例を挙げると、足の甲の部分のアーマーの変形には大変困らされた

4.特徴的な頭部のアンテナは勿論開閉可能だが、劇中のイメージの完全再現のために閉じた状態固定のパーツも付属する

5.ガンダム形態時には足が伸び全高が高くなるが、伸びた状態から自然と縮んでしまわないようにロック機構を設けている

6.ユニコーン以外のMSのご要望も頂いている(リゼルなど)。しかし角川サイドより「キット化するならMG以上のクオリティ意外は許可しない」との判断があり、この点の解禁はまだユニコーン以外は無いのが現状。現場はやりたいのだがHGUCなどはこのようなことから現状白紙である

7.今年出したMGの中では一番コストが掛かっている。掛かった手間はパーフェクトグレード並みであった。このキットで初めて明かされるユニコーンのギミックもあるのでご期待いただきたい

8.ライフルのリロード機構も再現した。バズーカも付属予定

6.は私自身によるリゼルキット化要望に対するお答えであった。ならば是非MGで、とお願いしたのは言うまでもない。実際プロトタイプを見た感じでは非常に凛々しく、設定イメージの完全再現と言えよう。勿論即購入決定である。

バンダイブースで印象的だったのが、説明員の方々が非常に丁寧に接客してくれたことである。これまで、どちらかというとバンダイブースでは冷たい扱いを受けるという印象があったのだが、その印象は改めなければなるまい。余談であるが、ガンプラを作る人で知らない人はいない川口克己氏にもお会いできお話をすることができた。大変気さくな方であり、やはり最近ブログの更新が滞っていたのは00の展開などで多忙だったせいだそうだ。バンダイホビー事業部がサポートする「プロショップ」説明を主にされていたようだが、その横で川口氏プロデュースのMGガンダムの展示もなされていた。

今回の見本市、非常にコストパフォーマンスが高く楽しいイベントであった。一般入場800円、300円分の割引券により500円という安価で十分に楽しめた。実は風邪気味で家を出るときには少々きつかったのだが、楽しいイベントでは吹っ飛んでしまうものである。

MG ユニコーンガンダムVer.Ka

MG ユニコーンガンダムVer.Ka

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 4

ぼくくま

会場の感じとかよくわかりますし、
私も模型は大好きなので、
この記事はとても感動です。

来月に入る頃
仕事も一段落するので、
自分もなんか作ろうかな~と
思います。

たぶん、軍艦作るか戦場のジオラマ作るか
まだ決めてないですけど、
作ったら私もアップしたいと思います。
by ぼくくま (2007-10-15 07:53) 

AURA

>R-TYPEさま
niceとコメントをありがとうございます。

最近は軍艦モノも非常に出来が良くなりました。
ディテールアップパーツも市販されるようになっていますので、
見違えるように完成することができますよ。

最近驚いたのは、日本艦艇など建造した造船所で微妙に艦体色が異なるのですが、それを再現できるスプレー缶が発売されたことです。今の日本はどちらかというと悪い方になっていますが、こと模型に関しては実にいい国になったものです。

写真アップ楽しみにしています。時間を忘れるので、仕事のストレス解消にはもってこいですよ。
by AURA (2007-10-16 22:13) 

のん太

いつもnice!&コメントありがとうございます。AURAさんも艦船モデラーだったのですね。(^^)
レパルス・阿武隈、よくタミヤが出す気になったなーと、正直驚いてます。気が狂ったのでは?とも思ったりして(^^;)。もちろん両方買いますとも!プリンス・オブ・ウェールズも付けて!アオシマの川内型も!
ガンプラも作らないわけではありませんが、興味深深なので、楽しく読ませていただきました。
by のん太 (2007-10-17 00:46) 

AURA

>のん太さま
nice&コメントありがとうございます。
艦船モデラーと名乗っていたのは今は昔。かな~り作ってないですね~ でもさっき寝かしていた重雷装艦北上のパッケージをさっき開けると、なにやらむらむらとしたものが湧き上がってきました(笑)
by AURA (2007-10-19 23:02) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。